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コラム・記事

虫の恋愛

Chot★Better (メディア)

4か月前

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    58



 

「え?虫が恋愛をするのか?」

そう思った方も多いだろう。

これが、するのである。

羨ましい限りだ、人間の私だってしたことないのに。

失敬、こちらの話。

とにかくも、虫であれ人間であれ、「子孫を残す」という本能がある以上、恋愛をするのである。

もちろん、人間ほど高度な思考力や社会性はないので、惚れた腫れたで大騒ぎはしないし、片思いや浮気といった概念も恐らく存在しない。

だが、そうとは思えぬほど、面白い繁殖形態を見せてくれる虫がこの世には沢山いるのである。

それはまるで人間の恋模様のように興味深く、そして奥が深い。

人生に恋の悩みはつきもの。晴れない心に疲れてしまったとき、ぜひ覗いてみてほしいのが、そんな彼らの恋愛模様だ。

弱肉強食の自然界で、遺伝子を残すために奮闘する彼らの全力ぶり、純愛ぶり、はたまた変態ぶりを見れば、たかが人間の悩みなど、ちっぽけに思えてくるはず。

 

⑴カマキリ──僕のすべてを君に捧ぐ




カマキリのメスの中には、交尾中に相手のオスを殺して食べるという習性を持つものがいる。

人間に置き換えたらなんともサイコな話。とんでもない悪女の所業である。

ところがどっこいこの行為、実は繁殖に有利なことが最近解明されてきたのだ。

驚くことに、カマキリのオスは、メスに食べられることによって射精が促進されるのである。

脳と体を切り離されることでより激しい痙攣が引き起こされるためと考えられている。

すなわち痛めつけられれば痛めつけられるほど興奮するのである。This is ドM。

しかし、共食いのメリットはそれだけではない。

なんと、オスを食べたメスのほうが、そうでないものより多くの卵を産むことが示されたのである。

オスが食べられた場合、ほぼ90%のアミノ酸がメスに受け渡されるが、食べられなかった場合、受け渡されるのは射精に由来する約25%のみ。結果、オスを食べたメスは食べていないメスより2〜3倍の数の卵を産んでいる。

ドMもここまでくると尊い。愛する女のため、我が子のために身を挺するその姿はもはやSM云々を超えた純愛である。

ドMを自覚する世の男性もかくありたいもの。

 

⑵カニグモ──命をかけた変態プレイ




カニグモというクモがいる。このクモの生殖が、かなり変態じみているのである。

まずオスは、まだ性成熟していないメスを誘拐してきて傍らに置く。

そして成長するのをじっと待ち、メスが脱皮を終えてギリギリ交尾可能な大きさになった途端、飛びかかって交尾を始めてしまうのだ。

虎視眈々と「その時」を狙っているわけである。

まさに光源氏と若紫──といえば聞こえはいいかもしれないが、厄介なことに、オスの変態行為はこれで終わらない。

なんと交尾の際に、メスが逃げないように糸で縛りあげてしまうのである。

ロリコン&緊縛趣味。筋金入りの変態である。

これにはさすがの光源氏も張りあえないだろう。

しかし、彼らを「どスケベ」「犯罪」と非難するのは早計である。

オスの方にもやむを得ぬ事情があってのことなのだ。

まず、クモは往々にしてメスがオスよりも大きく攻撃的で、交尾に至る前にオスを食べようとすることがある。

どスケベと口を極めて罵られようと、こうでもしなければオスは生殖もできずに食べられてしまうのだ。

さらに、拘束によって交尾の時間が延びるというメリットもある。

より多くの精子を送り込めるため、オスが父親になれる可能性が高まるというわけである。

実は、交尾の際にオスがメスを緊縛するという行為は、クモ界では珍しくない。

これまで少なくとも30種のクモにおいて、この習性が知られている。

ちなみにこの拘束行動、「婚礼のベール」と呼ばれているんだとか。いささか荒っぽい「婚礼」であるが、オスもオスで命懸けなのだ。願わくば、新婦にとってのウェディングケーキが新郎ならざらんことを。

 

⑶トコジラミ──重すぎる愛




南京虫の別名を持つトコジラミ。生活害虫として、一度はその名を聞いたことがあるだろう。

吸血性の昆虫で、刺されると赤く腫れて強いかゆみが出る上、刺し傷は数週間消えないともいわれる。

このように人間から徹底的に嫌われるトコジラミのオスであるが、トコジラミのメスからも間違いなく嫌われているだろう。

このオス、とにかく恋愛依存体質なのだ。まず朝から晩まで愛し愛されていないと気が済まない。

なんと交尾回数は、多いもので日に200回

さっきそこで愛を誓った舌の根も乾かぬうちによくも別の女と、と殴りかかりたいところだがそんな時でさえ彼は乱交にいそしんでいるのである。

しかも1度の射精量は人間に換算すると約30リットル。

間抜けなことに、メスの体内で精子のほとんどが免疫機構によって排除されてしまうため、常識はずれに大量の精子を送り込むしかないのである。

こんなモンスター級の恋愛依存男に付き合わされるメスの身にもなってほしいところである。

が、実は、オスがメスに嫌われる所以は他にある。

これが文字通り致命的なのだ。

昆虫の交尾は、人間とほぼ同じように、オスが交尾器をメスの腹部にある生殖器に挿入し、精子を送り込むのが通常だ。

だが、トコジラミのオスは違う。

オスは先端が尖った長い交尾器で、メスの腹部のいたるところに穴を開けそこから精子を注入するのである。

交尾のたびにメスは傷だらけである。傷口から消化器官がはみ出してしまうこともあるというのだから恐ろしい。

時には、あまりに多くのオスから精子を注入されすぎた結果、パンパンに膨れて命を落とすメスもいるそうだ。

人間にせよ虫にせよ、片方の愛が重すぎるともう片方は身を切り裂かれてしまう、ということだろうか。

恋愛依存体質の方には、ぜひとも教訓としていただきたい。

 

⑷ルリボシヤンマ──あなたのことはそれほど




ルリボシヤンマは北半球に広く分布するトンボの一種である。トルコ石にも似た青い複眼がとても美しい。

さて、これはトコジラミとは打って変わって、面倒な男を巧みにかわす世慣れたメスの話である。

ある日、チューリッヒ大学の学者が、スイスのアルプスでこんな光景を見た

ルリボシヤンマのオスがメスを追いかけている。オスはどう見てもやる気満々だがメスはまるで無関心。

しばらく二匹は追いかけっこを続けていた。

その時である。突然、逃げ回っていたメスが空中から墜落したのだ。

地面に仰向けに横たわったメスはぴくりともしない。オスはメスが死んだものと認識したのか、飛び去っていった。

だが、それを見届けるや、メスは再び飛び上がったのである。

死んだふりをすることで、このメスは見事、気に入らないオスを追い払ったのだ。

しつこいアプローチに対し、「近寄るなオーラを出す」とか「イヤホンをはめる」とか対処法は数あれど、「死んでまーす!」は、さすがの人間でも見られない。

我々もルリボシヤンマに学ばねばならないだろう。

このような行動が発達したのは、メスが自らの身を守るためと考えられている。

ルリボシヤンマのオスの交尾器は高度な構造をもち、一度の交尾ですべての卵に受精できる。

これ自体は便利なのだが、メスからすると二度も三度も交尾する必要はなく、もしそうすると生殖器が傷ついてしまうのだ。

恐らくこのメスは交尾済みだったものと思われる。

多数のオスと何度も交尾するという行動は虫の世界では当たり前に見られるが、彼女にとっては自身を危険にさらしてまでアバンチュールに走るほど、相手のオスに魅力を感じなかったのかもしれない。

この研究では、メス31匹中27匹で死んだふりが観察され、21匹はまんまとオスを騙すことに成功していた。

だが墜落はリスクが高いので、生息数が多いこの地域でのみ見られる戦略と考えられる。

なるほど今時、しつこい男にはオーラやらイヤホンやらでは足りないのである。

「ねえ君、ひとり?」などと言われれば、「え……私が見えるの?」と返すのが虫界の、いや、全世界の最先端なのかもしれない。

 

いかがであったろうか。

彼らは想像を遥かに超えて、ドラマチックな恋愛を繰り広げる。

個々の生物としての義務を完遂しようとする懸命さこそが、まさしく虫の恋愛だからだ。

Don't think. Feel!──彼らは本能の命ずるままに相手を求める。

果てしなく自由で、おそろしく過酷で、そしてどこまでも潔い恋模様である。

そんな彼らの姿を通じて、私たちは忘れてしまった何かを再び見つけ出せるかもしれない。

では、締めくくりにあたり、虫たちに一つ言葉を贈りたい。

恋する君は、美しい。

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